
こんにちは、知子(しるこ)です。
最近、日本年金機構から大きな封筒に入った書類が届きました。
中を開けると、これまで支払った期間や務めた場所まで事細かに記載されていて、「記載漏れや間違いはありませんか?」という確認のお知らせ。
正直、転職も経験していますし、昔の細かい記録なんて覚えていません…(笑)。
そんな中、一緒に同封されていたのが「65歳からの年金は、受給開始を繰り下げると増額できます」と大きく書かれたチラシでした。
受給開始時期は60歳から75歳まで自由に選べて、遅らせるほど受け取れる年金額が増えるとのこと。
……ですが、天邪鬼な私は「本当にお得なのかしら?」と疑ってしまったのです(笑)。
今回は、年金の繰り上げ・繰り下げのリアルな数字と、私がたどり着いた受給戦略についてお話しします!
1. 繰り上げ・繰り下げの基本ルールと受給額の変化
まずは基本をおさらいしてみましょう。
原則65歳からの受給を基準として、以下のように金額が変わります。
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繰り上げ受給(60歳〜64歳): ひと月早めるごとに0.4%減額(60歳から受けると24%減)
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繰り下げ受給(66歳〜75歳): ひと月遅らせるごとに0.7%増額(70歳で42%増、75歳で84%増)
例えば、65歳時点での本来の受給額を「年額100万円」とした場合、受給開始年齢によってこれだけの差が出ます。
| 受給開始年齢 | 年間の受給額 | 65歳時点との差 |
| 60歳(繰り上げ) | 76万円 | -24% |
| 65歳(基本) | 100万円 | 基準 |
| 70歳(繰り下げ) | 142万円 | +42% |
| 75歳(繰り下げ) | 184万円 | +84% |
数字だけ見ると76万円と184万円で大きな差がありますが、大切なのは「何歳まで生きて、総額いくら受け取れるか」ですよね。
2. 【年齢別シミュレーション】生涯で受け取れる総額はいくら違う?
受給開始の年齢によって、経過年数ごとの「総受給額」がどう変化するかを比較してみましょう。
70歳時点の累計
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60歳受給: 76万円 × 10年 = 760万円
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70歳・75歳受給: 0円
75歳時点の累計
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60歳受給: 76万円 × 15年 = 1,140万円
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70歳受給: 142万円 × 5年 = 710万円
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75歳受給: 0円
80歳時点の累計
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60歳受給: 76万円 × 20年 = 1,520万円
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70歳受給: 142万円 × 10年 = 1,420万円
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75歳受給: 184万円 × 5年 = 920万円
85歳時点の累計
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60歳受給: 76万円 × 25年 = 1,900万円
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70歳受給: 142万円 × 15年 = 2,130万円
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75歳受給: 184万円 × 10年 = 1,840万円
90歳時点の累計
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60歳受給: 76万円 × 30年 = 2,280万円
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70歳受給: 142万円 × 20年 = 2,840万円
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75歳受給: 184万円 × 15年 = 2,760万円
おおよそ82歳前後で「60歳受給」と「70歳受給」の総額が逆転します。さらに86歳前後になると「75歳受給」が他の受給方法を追い抜く計算になります。
現在の日本の平均寿命は男性84.47歳、女性89.38歳。女性の平均寿命まで生きると考えると、繰り下げ受給のメリットは十分に大きいと言えます。
3. 繰り下げの落とし穴!「税金・社会保障費」の増加と非課税世帯の壁
ここで気をつけたいのが、ネットや動画でもよく話題になる「税金と社会保障費の罠」です。
繰り下げて年金額が増えると、それに比例して所得税・住民税・国民健康保険料・介護保険料が高くなります(年金振込時に天引きされます)。
「受給額は増えたのに、税金や保険料で引かれて手取りがあまり増えなかった…」というケースもあるのです。
私が意識しているのが「住民税非課税世帯」の基準です。
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単身世帯(一人暮らし)の目安: 年間年金収入 約155万円以下(月額約12.9万円以下)
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夫婦世帯の目安: 夫 約211万円以下 / 妻 約155万円以下
※政令指定都市などの「1級地」の基準目安です。
非課税世帯の枠内に収まっていれば、医療費や介護費用の自己負担上限が低く抑えられるなどの優遇措置を受けられるため、非常に大きな節約になります。
4. 70歳以降の暮らしと「私」の年金戦略
これらを踏まえたうえで、私の場合は「繰り下げ受給」を選択する予定です!
ある程度の年金額がもらえる見込みがあれば「繰り上げて早めに受け取り、貯金に回す」という選択肢もありますが、私の場合は元々の受給見込み額が少ないため、繰り下げて底上げする方がメリットが大きいと考えました。(※奇跡的に貯金がやたら増えたら早めにもらうかもしれませんが笑)
私自身の老後シミュレーションはこんな感じです。
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75歳頃に公営住宅へ引っ越し、家賃を下げる
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生活水準を整えれば、月10万円位で十分暮らせる(家にいる時間が増えれば食費も減り、洋服も多く買い替えないため)
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年金額を増額させても公的年金等控除・基礎控除の範囲内に収まり、非課税世帯となる予定
「不安の種」は事前にしっかりと芽を摘んでおけば、過剰に心配する必要はありません。
未来のことは誰にも分かりませんが、自分の現状とこれからの暮らしに合わせた「自分だけのロードマップ」を描いておくことで、迷いなく前に進むことができます^^
次回は、老後サバイバルで誰もが気になる「病気になったらどうするの?医療費の考え方」について書いてみたいと思います!

